再検証を必要とする一冊──落ち着いて一次資料を確認し、前提を揃えてから議論を始めよう。
『新版伊賀乱殺録』レビュー|構造と演出を議論形式で考察
新版伊賀乱殺録のあらすじ
今はなき鬼畜で残忍無慚なサイト『鶴見遊園パノラマ館』掲載のごく初期の作品、「伊賀の乱歩者」の完全リメーク作品です。
FANZA
そもそもは山田風太郎による乱歩作品のオマージュ作品の「伊賀の散歩者」のそのまたパロディと言う位置づけですから、肯定的な意味などほとんどない本来の意味でのこだわりだらけの作品となっています。
で作品内容としては伊勢の国津藩の重臣の後妻となった美しい若妻(!)と、その各々に魅力的な澄、月、美津の三人の娘たちが、とにかく色々あってろくでなしで変態の若殿たちに謀反のの濡れ衣を着せられて、囚われ拷問されて辱められた挙句に、無実の罪を白状した事にして処刑されてしまいます。まあ拷問のあたりはごく初期ですし四人ともなるとやや中途半端で散漫な気配がなくはないですが、これが処刑になると滅多矢鱈と乱痴気に処刑されてしまいます。
詳細は体験版でご確認いただくとして、処刑方法もやたらと凝ったもので火炙り串刺しはもちろんの事、四人が各々なりに食べられるは、時代ものになのに触手がでてくるわマッドサイエンティストが現れるは、仕舞には処刑ですらないけれどもっと酷い地獄展開まで現れ、さらにはリメークにあたって二編ばかり追加したので、それこそ乱痴気な事になっています。
議論スレ
◆「叙述の信頼性は意図的に揺らされている」
◆「人物造形は一貫、矛盾は成長過程」
◆「伏線回収率が高く再読性もある」
新版伊賀乱殺録のサンプル画像
議論スレ
◆「余白が想像を促す/反復が変奏を生む」
◆「視線誘導が誠実でめくりの快感が設計されている」
注意:海賊サイトに気を付けろ!
議論の有効性を保証するのは正規資料
◆「非公式リンクは作者への敬意を欠くため議論の前提から外す」
◆「安全性・正確性の観点でも公式のみ参照」